2008年9月11日木曜日

MINI パーソナル・クッションby オリジナル・ハンカチ

ミニ、オリジナル・ハンカチ

先のキャンペーンでゲットしていた上記オリジナル・ハンカチ。

いくらなんでも本来の用途としては使うことができず、どうしたものかと悩んでいたところ、ある人の手にかかったことにより下記の画像のとおり見事なパーソナル・クッションに大変身しました。

おそらく、こんな逸品はどこを探してもないはずです。

製作者は「我が妻」
と、いいたいところですが、実はそうではありません。

妻、曰く、
「うちのミシンではこんなんできひん(できない)・・・。」
ミシンの問題ではなく腕の問題のはずなんですが、彼女に言わせるとこうらしいです。

で、ある人というのは・・・、その彼女の母なんです。
義母は若い頃から洋裁に精通していて、ずぶの素人のこちらからは想像だにできなかった見事なクッションに仕上げてくれました。

上のハンカチが下のクッションになったんですよ。二人して、もう感謝感激です。

これはこれでクッションとしては使えませんね。

パーソナル・クッション パーソナル・クッション

2008年9月7日日曜日

吹屋ふるさと村

吹屋のメイン・ストリートにて 















岡山県西部、高梁市成羽町吹屋へCLUBMANでドライブに行きました。

8:59、姫路西インターから山陽道に乗り、快調に西進したら総社インターで下車します。

吹屋へは山陽道利用の場合、岡山道・賀陽インターが最寄インターのようですが、ここはETCの通勤割引を利用のため、ひとつ手前の総社で下車します。

総社市街地外れにミスド発見。
いきなり「お茶する?」
朝からオールド・ファッションを食べてしまいました。

店から国道に出ようとすると
「おっと~、MINIちゃん。」
若いおに~ちゃん二人が乗ったMINIが目の前を通過していきました。

そのMINIを追うように店を出ると、その間に一台を挟み連なるように高梁川に沿ってしばらく走ります。

この付近の山河の見せる情景は、お盆に出掛けた山形、出羽道中で走った最上川沿いの光景に少し似ていて心を落ち着かせてくれます。

悠々と流れる川面とすぐそこまで迫り来る山肌。それに沿ってくねくねと蛇行する道路。いかにも日本的な光景で大好きです。

「ここで山すそを走る伯備線にスーパー・はくとでも見れれば最高のシチュエーション。」

勝手なことを考えましたが、さすがにちょっと無理な願望でした。

高梁の手前で左折すると、例のMINIちゃんとの間にいた邪魔者の一台がいなくなり、ここからはあたかも「二台でツーリング中」のような感じで走りました。

このMINIは京都ナンバーでしたので
「どこへ行くのだろう?」
とかなんとか話しながらしばらく走ると、目的の吹屋ふるさと村方面を示す小さな標識があらわれ、われわれは右折。

あえなくバイバイとなってしまいました。
はて、あのMINIちゃんはどこへ行ったのでしょう・・・。

ここからは、いかにも岡山らしい山あいの道が続き小さな峠をいくつも越えながら進みます。

10%や11%といった急勾配の上り坂も現れますが、排気量では劣るので多少のストレスがありますが、こんな時こそターボの腕のみせどころ、いや利かせどころ。
ぐんぐん登ってくれて、ほぼストレスなしです。

そんなアップダウンの、またクネクネ道も、とにかくよく整備されていてきれいな道ばかり続きます。

広兼邸の石垣と駐車場 広兼邸 広兼邸

やがて着いた広兼邸には驚きました。

ここは二度目の訪問なので、それなりに免疫があったはずなのですが、それをもってしてもこの石垣の大きさはどうでしょう。

これまでに見てきた民家と比べても、かつての財の大きさを察することができないほどの規模です。

ここで、ふるさと村周遊券(個々に購入すると五ヶ所分、計1,100円のところ、これだと800円です)を購入し中を見学。

石州瓦と漆喰で塗り固められた邸宅は高いところに位置しているので、庭から見る塀越しの景観が見事で、なだらかな山容が一望できます。まるでお城か要塞のようです。

駐車場の茶店で山菜おこわと、よもぎ餅を買ったら笹畝坑道、弁柄館と見て回りました。

笹畝坑道 笹畝坑道
弁柄(べんがら)館 弁柄(べんがら)館

これらも周遊券があれば見学できます。

笹畝坑道は初めての見学でしたが、9月になってもまだまだ暑い中、坑道に一歩足を踏み入れると別天地のように涼しく、むしろ寒いほどです。

坑道は岩がむき出しで狭いところもありますが、入り口で拝借するヘルメットがあれば、ある意味安心。

家内は私よりも背が低いにもかかわらず、ヘルメットの天辺を一度、露岩にぶつけていました。

坑道から一歩外に出ると、元どおり。真夏のような太陽が照りつけ、灼熱地獄のようでした。

弁柄館は流す程度に観て、街並み保存地区に指定されている入り口近くまで来たところ、レトロな案内所が目に付いたので訪れてみました。

吹屋案内所 吹屋案内所

案内所といっても、小さな集落のための案内所ですから大したものではありません。中をのぞいても壁にポスターが貼ってあり、イラストマップが受付らしきところにあったり、お土産が並べてあるだけです。

しかし、店番のおばあさんとしばらく話しをしたことで、それ以上にこの地域の生(なま)の案内を受けた気分になり、ここを後にしました。

案内所から保存地区の街並みまでは目と鼻の先ほどの距離でした。

先に行った広兼邸では以前にも増してその大きさを目の当たりしましたが、ここでは街並みを含め全体が小さく見え、一瞬ミニチュアの世界に迷い込んだような錯覚に陥りそうでした。

吹屋の街並み 吹屋の街並み

道路は当時のままでずいぶん狭く、建物も二階建て以上のものはありませんからこう感じたのかもしれません。

街並みを歩くのは後まわしにして、以前は訪れることのなかった吹屋小学校を訪れるため街並み半ばのT字路を右折、山側へ上がって行きます。

道端でお昼ごはんを食べている人がいます。
見る側にとっても当の本人たちにとっても、どう見ても最高のロケーションです。
「先を越された・・・。」
こんな気分でした。

すぐにあらわれた木造の小さな小学校は、さきほどさわりを目にした街並みに勝るとも劣らずレトロな建物で
「どうして前に来たときに見てなかったのだろう・・・?」

もっと早く知っておきたかったと思わせるほどの雰囲気のある建物でした。

小さな校舎の前の階段を下ったところにある決して大きくはないプールですら、コンクリート製のためかこの風景にはマッチしません。
そんな、この上なくレトロチックな建物ですが、今も現役で使われているそうです。

子供たちは見かけませんでしたが、校舎前の黒板に記された今月の予定表から、今も行われている学校生活を垣間見ました。

吹屋小学校前の行事予定板 吹屋小学校前の行事予定板

ここで、先ほどの広兼邸駐車場で買ったおいた山菜おこわの出番です。

どこで食べようか少し悩みましたが、結局、校舎脇の講堂裏に当たる運動場の端に小さなベンチを見つけ、ここで食べることにしました。

いまだ夏のように湧き上がる雲と蝉時雨。吹き渡る涼やかな風にのみ、わずかに秋を感じ取れるだけでした。

いよいよ、街中の走行です。
わがCLUBMANのステアリングを握り、アクセルをわずかに開いただけで吹屋の街中を走ります。
走るといってもスピードは高々数キロ程度でしょうか。

街並みといっても、ほんのわずかな距離なこともあって、ここを急いで走ることはどうみても馴染みません。これでいいんです。

歩くようなスピードで走っても街並みはすぐに終わりです。だからこそ余計にここが魅力的なのかもしれません。

資料館前で停車しCLUBMANを「パシャ」。時おり歩く人がいるくらいで車の往来はほとんどなく、誰に迷惑を掛けているようではなさそうなので助かりました。

ここから見る弁柄模様や漆喰は以前にも増して整然かつ色鮮やかになったように見えました。

郷土館内部より 郷土館内部より

駐車したら、こんどは徒歩でのんびり歩きます。誰もがそぞろ歩きで、時間がゆっくりと流れます。

周遊券で郷土館と旧片山家住宅も見学し、みやげ物店や国際ヴィラもちょこっと覗き、もうしばらく散策したあと帰路に着きました。

山道を駆け下りると、ここでもいかにも岡山的な丘のような地形の続く道を走ります。

やがて高梁川に行き当たると、ここは朝にも見た、いかにも日本的な光景。
こんなに至近な岡山にも日本的でいいところはありました。

北房インターからは高速を走ります。

米子道との合流点まではガラ空き。アクセルを緩めるのに苦労するほどで、知らず知らずのうちにスピードが出てしまい、気をつけなければいけません。

最良のリミッターは助手席の
「ちょっと出すぎちゃう~。」
この声に思わずアクセルオフです。

古くからのMINIの代名詞的存在ともいえるダッシュ・ボードのセンターにで~んと居座る大きなスピード・メーターは助手席からでも丸見えですからね。

勝央SAで時間調整も兼ね休憩し、佐用インターを出たのは17:01でした。

これで朝夕ともバッチリETCの恩恵を受けたことになります。関係時間は実に約2分ほどですから最も有意義なETC利用です。



15年ぶりに訪れた吹屋は、ほんのわずかな時間ながら私たちを過去にタイム・スリップさせてくれた感慨深いドライブとなりました。

2008年9月5日金曜日

はりまシーサイド・ライン

兵庫県南西部、たつの市御津町から相生市にかけてのR250の交通量は少し内陸部を走る幹線道路のR2とは比較にならないほど少なく、のんびり車を走らせるには打ってつけのルート。

穏やかな水面を見せる瀬戸内の海に浮かぶ船や、その向こうには家島諸島や小豆島。

時折ある、入り江に停泊中の漁船はいかにも漁村の風情たっぷり。

ルート自体は短いながら、潮風を感じながら走れるお気に入りのワインディング・ルートだ。

万葉の岬にて 万葉の岬より家島諸島を望む